2009年11月1日日曜日

My Favs①

11月ハジマタ

ナンテコッタイ/(^o^)\

とりあえず今月中に卒論の第一稿完成を目指します!
今日から再開じゃ。


なんかダークの人たちがホムペでCD紹介をしているようなので僕もお勧めCDをレコ評していくシリーズを始めたいと思います。
エリントンのCDのレビューはしません。

で、第一弾はこれ。




Marcus Miller『M2~Power and Grace~』(2001)

であります












マーカスさんが2001年に発表したソロ作で、彼のグラミー初受賞となった作品らしいです。(Best Contemporary Jazz Album部門だったけか?)

僕が多分高2くらいのときに買ったCDで、それはもう大好きでした。今はもうあまり聴きませんが、マーカスのソロ作の中で一番良い作品だと思います。

このCDではですね、もちろんマーカスのハイパーなベースプレイが炸裂してます。
トレードマークのギラ②スラッピングをはじめとして、流麗なフレットレスでの演奏からシンセベース、バスクラ(笑)まで狼藉三昧です。
しかしそれらすべてが極めて音楽的でして、普通のベーシストのソロアルバムのように、ただバカテクを駆使して弾きまくるだけでなく、スタイリッシュな音楽に完璧に昇華しているのが素晴らしいです。
だからベーシストじゃなくても楽しめます。

このへんは本当に、マーカスが名プロデューサーであることの証左だとおもいます。
非常に豪華なゲストミュージシャンたちの持ち味も最大に引き出されていて、ベース以外にも聴きどころ満載です。
ケニー・ギャレット、ブランフォード・マーサリス、ウェイン・ショーター、ジェームズ・カーター、ハービー・ハンコック、オマー・ハキム、ラファエル・サディーク(!)といった面々が参加しているのですが、この人たちのクレジットを見て、これ以降僕はJazzのCDを買うようになり、音楽の幅が広がるきっかけにもなりました。
ジャコも言っているように、ベースはハーモニーとリズムを架橋する役割を果たす楽器であり、ベーシストはアンサンブルのすべてを把握していなくてはいけません。メンバーの個性を理解し、それを最大限に生かすべく作曲し、アレンジし、ベースプレイで即興をインスパイアしていく。そのすべてを高次元で実現しているという意味において、このCDはまぎれもない「ベース」のアルバムだと言えるでしょう。

マーカスの音楽は、CD屋ではたいてい「ジャズ/フュージョン」に並んでいるんだけど、気に入っているのは、それが独特のクラブミュージックテイストをまとっているところ。それもハウスとかテクノではなくて、ヒップホップやR&Bといったいわゆる「アーバン」と呼ばれるジャンルの香りがするところが良いのです。
だから、ラファエル・サディークやTake6、コリーヌ・ベイリー・レイといったソウル/R&B系の客演陣とも絡みが抜群によいのも納得ですね。
多分、この『M2』において、「ビバップ+アーバン」という公式のもとに成立すると思われるマーカススタイルはひとつの完成形を見ています。

レゲエ風のフィールを帯びた打ち込みトラックの上でドタマから渾身のスラッピングテクニックを炸裂させる“Power”、コルトレーンへの溢れる憧憬と敬意を示しつつもクラブミュージック世代ならではの新解釈を施した”Lonnie's Lament”、愛娘ニッキーに捧げたハートウォーミングな小品“Nikki's Groove”、ハービー・ハンコックと激渋の掛け合いを聴かせる”Goodbye Porkpie Hat”、そして「チュニジアの夜」の進行をファンクビートに乗せたクールなトラックの上でジェームズ・カーターがフリークトーンを爆発させる“3Deuces”まで、どこを切ってもギラギラした魅力に溢れた名盤です。

ぜひ一度聴いてみてください。

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