2010年10月14日木曜日

My Favs⑮




Kanye West "College Dropout" (2004)





本当にひっさびさに聴いたら最高だった。蟹江西のソロ一作目。
思い出の一枚。
大学受験生活はこの"College Dropout"とコモンの"Be"、ジョン・レジェンドの"Get Lifted"、そしてアリシア・キーズの"Diary~"で乗り切ったと言っても過言ではない。

わたしが高校生だったころのシカゴ産の音楽はアツすぎた。

ゼロ年代中盤に起こったシカゴシーンの興隆は蟹江西がプロデュースしたトゥイスタのブレイクをきっかけとするものだ。
コモンやRケリーといったシカゴ出身の大御所も再注目され、佳作を連発。
極めつけはイナタい新人ジョン・レジェンドの登場で、古典回帰風味の自作自演ソウルブームを巻き起こし、あのアリシア嬢までもシカゴ色に染めた。

そのすべての中心にいたのがカニエ・ウェスト。
シカゴ出身の音楽オタクで、もともとはJay-Zの付き人だったが、まるで時代と逆行するかような周波数レンジの狭いミックス法や、70年代ソウルを早回しサンプリングするスタイルが一世を風靡し一気に時代の寵児に。
現在でももっとも影響力のあるHipHop/R&Bプロデューサーの一人なのは間違いない。

このアルバムはそんな彼がソロアーティストとしてのデビューを飾った名作である。
一応ディスクガイドなどでは「ラッパーとしての名声を不動のものにした」などと書かれているが、正直、個人的に彼のラップは全然好きになれない(最近は歌っちゃってるよね)。
トラックは最高!本人のラップさえなければ・・・ちう曲は、これに続くLate Legislationでもちらほらと。。

しかしとにかく音が良くて、オールドスクールなフレーバーに溢れていて、何より音楽への愛に満ちた素晴らしいコンセプトアルバム!
「大学生活」というのをテーマに据えているのも、高校生のわたしには響いた。
人間誰しも、10代のころ聴いていた音楽というのが、一番心に残るものなんじゃないだろうか。

シャカカーンのあの名曲を早回しした"Through The Wire"は、まさに僕らの時代が生んだ珠玉のクラシックである。

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