『コクリコ坂から』を観た。
吉祥寺の東亜興行にて。ここは圧倒的なシネコンの時代にありながらも、少し汚くてボロくて、ポップコーンとか飲み物売ってるオサレな売店もないし、指定席すらない、ザ・古き良き映画館(ミニシアターともまた違う)て感じで、ちょっと好きだったりする。
そして『コクリコ坂から』はいわずと知れたジブリの新作だ。父親が脚本で、息子が監督。
東京オリンピックを間近に控えた高度成長期の横浜が舞台となる。
下宿屋を手伝いつつ健気に生きる女子高生と、彼女と同じ高校でクラブハウス(少し吉田寮や西部講堂を思わせる雰囲気)の取り壊し反対運動に取り組む少年が、互いに惹かれあうようになるが、しかし…というストーリー。
2人にある障壁が立ちふさがり、鬱展開になりかけるのだが、彼らの両親の過去の出来事が徐々に明らかになり、それに合わせるかのように、クラブハウスの問題も落ち着くところで落ち着く。
こうしてあらすじを書くと、使い古されたメロドラマのようだが、実際劇中でもまさにその言葉を使った再帰的なセリフがあったりする。
ようするにストーリーはあってないようなもんで、まったりと(まったり系のほうの)ジブリ的世界を味わうべき、映画なのかもしれん。
本当に細かいところまで描き込まれた映像に製作技術の高さを感じつつ、物語の枠の中にこれ以上ないほど美しくはめ込まれた音楽たち(not久石ワークス)に聴き入ってしまった。
主人公も、家庭にちょっとした事情を抱えつつも明るくハキハキしていて、かつちょっと気が強いっていう典型的なジブリのヒロインだし。
とはいえ悲しいパートもしっかり描かれていて、戦後のドタバタで・・・ていうメッセージは伝わったかな。
劇中に繰り返しでてくるLSDってなんだろうって思って調べたら、こういうのだった。
太平洋戦争が終わっても、まだまだ人と人とが引き裂かれる悲劇つーのはあったんだな。
映画を見終わった後は、井の頭公園入口手前のお店で食事、つか、飲み(?
ワインボトルが1500円台からと、とてもリーズナブル。
ビール2杯ずつ飲んでから1本空けちゃった。
以前はフードが出てくるのがとても遅かったらしいが、今は十分スピーディだ。
こういう時間が、好き。
パスタうまかった。最近ほんとパスタばっか食い過ぎ。
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