2014年8月21日木曜日

キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャーが思いのほかおもろかった件



お盆は米国ニューハンプシャー州に出張していたのですが、飛行機の中で見た『キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャー』
が非常に印象に残ったので記しておきたい。

ちなみにボストン成田直行便にはB787が再び運用されるようになっております。便利になりました。内装的には椅子とかトイレが新しいです(小並))

キャプテンアメリカといえば、キャラデザが控えめに言ってもクソだし(コスが星条旗って・・・)、戦い方が基本的に殴る蹴るなので日本のヒーロー物的けれん味とか皆無であり、アホ映画としても期待値は相当低くならざるを得なかったのですが、いやこれは、まったくもって、ただのアホ映画ではなかった!!

あまりにも印象的だったので復路でも見てしまった。



最近のアメコミ映画はただのエンタメにとどまらない、むしろ漫画原作だからこそ実現可能なカリカチュアとして成立・機能している作品が多いように思う。

X-MEN First Generation、Dark Knight一連の作品、Watchmen等・・・
人気漫画の映画化というだけで制作費はとれるので、 かなり攻めたプロダクションが可能ということなのかな。


今までキャプテンアメリカの過去作もアベンジャーズも見たこと無いのであまり知らなかったのですが、キャプテンアメリカはもともと、第二次世界大戦中に米国の国威高揚を目的として作られた漫画をもとにしているらしい。
参考→wikipedia

大戦時、ものすごく愛国心が強くて陸軍に入りたくてしゃーなかったけど、モヤシすぎて検査をパスできなかった青年がスーパーソルジャー計画という極秘実験の被検体になって超人血清を注入され、超人的な身体能力を手に入れた姿というのがキャプテンアメリカ(ロジャース大尉)ということのようだ。
ちょっとウルヴァリンぽい設定。こういうの好きなんか?アメリカ人


だから設定的にも、大戦後ずっと冷凍保存されてたってことになっていて、実年齢は95歳である。


本作ではそんなアメリカンパトリオティズムの鬼子とも言えるキャプテン・アメリカが、その愛国心の強さゆえに米国の敵になってしまう・・・という姿が描かれる。

一部ネタバレになってしまうが、下敷きになっているのは明らかにニクソン政権下のウォーターゲート事件だろう。



キャプテンアメリカが所属する諜報機関であるSHIELDの本部がウォーターゲートビルのすぐ脇に立っているというのが示唆的。
また、もっと最近の話で、NSAのエドワード・スノーデン事件も明らかに背景にあると思う。

さらにさらに、これは見てもらえばわかると思うのですが、最も直接的に批判されているのが昨今の米軍の中東におけるドローン運用問題です。劇中では、「ヘリパッド」という架空の新兵器でprecautionaryにテロリストの抹殺をする計画が立ち上がるのですが、これはまさしくドローンそのものだなと。
「これは自由ではなく恐怖をもたらす」と言ってキャプテンアメリカも反旗を翻すわけです。


こういう、主人公(公務員)が奉職する政府の中枢こそが悪の枢軸というネタは24なんかでもありましたけどね。
アメリカ人にとってリアルで深刻な問題なのかもしれませんね。

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