中山やすきさんの「白と黒のジャズ史」を読んだ。
実質的な内容はジャズ史というよりも名門レーベル「ブルーノート」の歴史で、ジャズ進化の歴史を大体知ってればふんふんという感じで読める。
が、帯に書いてある「ジャズの正史を覆す」という文言とは異なり、「ジャズは黒人ミュージシャンと白人ミュージシャンが渾然一体となって作り発展させ、白人がエンターテイメントビジネスとして完成させた」ということ以外に特に目立った主張はない。
基本的にブルーノートがいかに前衛的で、採算を度外視した事業展開でジャズの進化に貢献したかということが書いてある。
ジャズであれなんであれ新しい文化がマスに受け入れられるにはまずもってそれをプロモーションする制度や市場の整備が必要であって、そこに一役買ったブルーノート創業者たちの活躍が描かれている。
したがって音楽的内容への言及は全体に少なく、「xx年代のジャズは大体こんな感じでこういうやつらがすごかった」といったことを把握している層がreadershipとして想定されているのだろう。
米国ポップカルチャー史におけるエスニシティの横断の問題はそれはそれとして非常に興味深いテーマだとは思うが、あまり突っ込んだ記述はされていない。
ちょっと期待はずれであった。
しかしこの本きっかけでiTunesライブラリ内のブルーノート系音源をまたちょろちょろと聴きなおしたが、やっぱホレスパーランなにこれかっこいいみたいになったわ。
うーーんロイクーー
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